天竜の住宅

木造2階建て・リノベーション・202㎡

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浜松市天竜区に建つ、築44年の木造住宅の改修。ご両親が住まわれていた住宅をクライアントが住み継ぐに際して、骨組の状態まで一旦解体する「スケルトン・リフォーム」により、増築・間取り変更、ならびに仕上げ・性能の全面的な刷新を図った。

解体してみると主に外周部でシロアリ被害が少なからず見受けられたが、全て補修し改修後は長期優良住宅認定<増改築>を取得している。

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解体後の架構状況*

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外周部に蟻害・腐朽が多く見られ,改修に際して全て補修した.*

増築と間取り変更、と言っても限定的で、ほとんどは既存の架構と空間構成を踏襲している。このプロジェクトでの主題は「建具の改修による空間転換の演出」となった。

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改修後.玄関

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改修後.廊下

屋内の木製建具の多くを引戸に改修しているが、既存の架構と干渉しないようおさめる必要がある。廊下の引戸は、壁面の外側でスライドさせる「アウトセット引戸」とした。通常、アウトセット引戸は外枠が露出するが、ここでは外枠をなくすことで幅の限られた空間の印象が煩雑にならないよう努めた。

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従前の1階は、8畳二間の続き間と縁側…という典型的な和風の平面構成だった。架構は既存のものを活かしつつ部分的に手直しを施し、不要な柱を撤去したり、耐力壁を効率的に配置することで、光や風を豊かに取り入れるリビングルームを計画した。
東へ増築し、南の縁側までワンルーム化することで、子供や孫も集まることのできる大きなリビングルームとなっている。

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8畳間のうち一つは、客間を兼ねる和室となっている。従前の和室の設えを踏襲しつつ、来客の就寝時に光をコントロールできるよう、建具の透過性を操作している。写真左手の引違い戸は、下部が光を通さない襖、上部は光を透過する障子としている。正面は太鼓張りの襖。右手は雪見障子で、縁側越しに庭を眺めることができる。

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半透明の障子と不透明の襖を組み合わせた引違い戸.

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閉じると壁面になる収納折戸

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扉を閉じた状態でも通気ができる開閉スリット

Credit
意匠設計監理 白坂隆之介|REGION STUDIES Inc.
構造設計監理 海東正彦・古橋結|西井構造設計事務所
電気設備設計監理 高須道男|共和電気
照明設計監理 吉楽広敦|tuki lighting office
施工 北村大樹|中村組
写真 淺川敏|ZOOM
(*のみ 白坂隆之介|REGION STUDIES Inc.)

 

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