リノベーションの可能性 |
日本には既にたくさんの建築や住宅が残されています。現代を生きる我々の世代は、それらを活用し、コストを抑えながら様々に空間を利用できる豊かな選択肢に恵まれています。
全く手をかけずに活用するところから、骨組以外の全てを刷新するスケルトンリフォーム、そして増減築を伴う改修まで、いまある建築を使うのならば、グラデーション状に様々な選択をすることが可能です。
コスト目安 | リノベーションの場合 | 新築の場合 |
0% | そのまま使う | 選択不可 |
5% | 気になるところだけ塗ったり貼ったりして使う | 選択不可 |
10% | 設備だけ改修して使う | 選択不可 |
25%(※) | 必要最低限の増築をして他はそのまま使う | 選択不可 |
35% | 耐震改修して使う | 選択不可 |
60% | 耐震&断熱改修して使う | 選択不可 |
70% | 耐震&断熱&設備改修(フルリノベ)して使う | 選択不可 |
100% | フルリノベ以上の改修が可能 | 新築する |
110% | フルリノベ以上の改修が可能 | 既存解体して新築する |
※:既存面積の1/3ほどの増築を想定
解体して新築すれば、ゼロから建築の形態や配置を考えることができ、土地利用の可能性を最大化することもできますが、解体した瞬間に上記のような豊かな選択肢は永遠に失われてしまいます。
「リノベーションはコストがかかるから解体するしかない」「こんな古い建物が改修なんてできるわけがない」そう判断する前に、少し立ち止まって考えることができると良いと思います。わからなければ、ぜひご相談下さい。
A.設計監理
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B.耐震診断
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C.状況調査
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D.査定協力
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E.内見同行
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F.メール等でのご相談
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X.講演・レクチャー
ご依頼に応じて登壇します。個別にご相談下さい。(過去の登壇履歴はこちら) |
ヤドカリプロジェクト™ |
ヤドカリプロジェクト™は、私たちが始めた「空き家を住み継ぐライフスタイル」です。自分たちの活動拠点として空き家を転々としながら、そのひとつひとつを長寿命化して新たな住まい手に住み継いでゆくものです。
「同規模・同スペックの建物をつくるなら、リノベーションより解体&新築の方が手間がかからず安い」・・そんな思い込みが建築業界の中でも常識のような顔をして漂っていますが、いくつかの空き家のフルリノベーションを経験し、それがやはり迷信であることがわかってきました。
ヤドカリプロジェクトでは、できる限り既存を残して活かすことにより、新築注文住宅の6~7割程度のコストでフルリノベーションすることができています。長期優良住宅の認定等も取得し、新築同等の水準で売却することもできています。
ヤドカリプロジェクトの取り組みを通じて、私たちには空き家のリノベーションに関する多様な知見が蓄積しています。古いものの魅力を引き出しながら、暮らしに応じて様々な拠点に移り住んでいく―空き家だらけの縮小時代ならではのこの豊かなライフスタイルが広まることを願い、実践される方に向けて様々な業務を提供しています。
2016年:フェーズ0(既存の状況)
築57年(当時)の木造平屋建て(空き家)付の土地を地元で見つける。更地渡しのところを現況渡しとし、空き家の解体費用分だけ安く購入。
2017年6月~:フェーズ1(改修工事)
既存の軸組と一部の壁を活かしつつ、他を撤去しベタ基礎打設等により耐震等級3まで補強する。スケルトン状態まで解体することで全ての劣化部分を解消。
2018年2月:改修工事完了
間仕切や天井を撤去して室内をワンボリューム化し、崖と隣家に囲まれた静かな庭と一体化する空間へと改修。
2018年2月~:フェーズ2(供用)
改修後は自宅兼事務所として利用しつつ、ヨガ教室やライブなど地元事業者によるイベントを開催し、近隣住民にも取り組みを周知することで、引っ越し先となる空き家を探しやすくした。
2021年3月:フェーズ3(住み継ぎ)
3年ほど供用したのち、新しい住まい手に売却し、自らは次の空き家に引っ越している。
2019年:フェーズ0(既存の状況)
地域には、家主の考えにより売りに出ていない空き家が数多くある。「竪穴の家」もそんな空き家の一つだった。歩いて見つけて登記を調べ、家主に直談判し、がんばり坂の家での活動実績も信頼に繋がって、使わせて頂くことができた。
2019年12月~:フェーズ1(改修工事)
竪穴の家では段階を分けて工事を行った。安全性を高める基礎工事と耐震補強をまず行い、その後シロアリが見つかったためその対策のための減築工事、最後に設備と断熱の改修を行った。
2023年2月:改修工事完了
二間続きの和室は床と天井を撤去して土間に改修した。土間を中心に2階や下屋から、様々な光と情景を取り込むように改修した。
2023年3月~:フェーズ2(供用)
自宅兼事務所として利用しつつ、地元事業者とシェアして収入を工事費に充てる。利用者の中には近隣住民も多く、地域での認知が広まっている。自治会や地元高校等との連携も始まっている。
20XX年:フェーズ3(住み継ぎ)
世帯構成の変化等に合わせて住み継ぎ予定。
白 | カラー | |
半袖 | 3,000円 | 2,800円 |
長袖 | 3,200円 | 3,000円 |
子供用 | 2,800円 | 2,500円 |
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