木造平屋建て・専用住宅・新築・170㎡
東京都心を離れて修善寺に移住する夫婦の家。土地購入時点で既に檜の林は切り開かれ石垣も築かれていたが、そうした「人為も含めた自然」といかに向き合うかがここでの主題となった。
建築はL字型で、等高線をなぞるようにして建つ。山頂側はポリカ―ボネートの壁面として、垂直にのびてゆく檜の空間と対峙する。麓側には水平なデッキを張り出し、視線を対岸の尾根へ導きながら空と対峙する。
全てのディテールはそうしたナラティブに沿って決定されている。例えば、土間の天井は銀色に塗装されて林の色彩の変化を引き込み、天井と取り合うポリカーボネートのおさまりは枠の影が生じないように計算されている。
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意匠設計監理 | 西澤俊理|NISHIZAWA ARCHITECTS |
白坂隆之介|REGION STUDIES Inc. | |
構造設計監理 | 中畠敦広|yAt構造設計事務所 |
施工 | 後藤剛徳・後藤嘉仁|後藤工務店 |
掲載 | |
新建築住宅特集 | 2023年9月号 |
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